図工ヒント
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【第7回】
えのぐはどんな材料からできているの

更新日:2023.7.6

子どもたちが使うえのぐについて知ろう!

タイトル

えのぐはおおまかに以下の4つの原材料からできています!
①顔料:えのぐの色の素となる粉
②のり:顔料を紙面に定着させる
③水:のりを溶かす役割
④防腐剤など:えのぐにカビが発生するのを防ぐ

顔料のり水

4つの原材料からなるえのぐですがもう少し詳しく原材料を見てみましょう!

顔料について
紀元前から人類は色の素となる顔料を岩や鉱物から砕いたり、動物の骨を焼いたりなど自然にあるものから作り壁画や土器などに使用していました。
フランスのラスコー洞窟の壁画などが有名です。
現在、赤や黄色、青などの顔料は工業的に化学合成されています。

のりについて
えのぐにはのりが入っています。紙と紙をくっつける時にのりを使うように色の素である顔料を紙面に定着させる時にものりを使います。
のりの種類によってえのぐに耐水性があるものとないものをつくることができます。
■耐水性のない絵の具:乾燥後に水のついた筆でなぞると水に溶ける
■耐水性のある絵の具:乾燥後に水のついた筆でなぞっても水に溶けない

耐水性のないえのぐに入っているのはどんなのり?
耐水性のないえのぐとは小学生がよく使う水彩えのぐやポスターカラーをいいます。
使用するのは下の画像にあるアラビアガムです。
アカシアセネガルの木から取れる樹液です。アイスクリームやガムなど身近な食品にも使われている安全性の高い原材料となります。

樹液のり= ポスターカラーエフ絵具=

耐水性のあるえのぐに入っているのはどんなのり?
耐水性のあるえのぐはアクリル系のえのぐとなります。のりはアクリル樹脂という材料を使用しています。
アクリル樹脂は、木工用接着剤をイメージしていただければ近いかと思います。
接着剤は乾くと水に溶けなくなることから耐水性があるイメージが付きやすいですね!

アクリル樹脂= ガッシュ=

えのぐを使う際にぜひ原材料から見えてくる特長を思い出してみてください!

次回は「実は・・パッチテストしているえのぐがあります!」についてご紹介します!
お楽しみに!

協力 ぺんてる株式会社

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